【HoloLens 2 Emulator】Hololens2のエミュレータをUnityで試してみた

HoloLens

なかなか一般向けにHoloLens2が販売開始されずにやきもきしている今日この頃ですが、HoloLens2のエミュレータがあるということで試してみました。

HoloLens 2 エミュレータ環境構築

・Windows 10 Pro
 ⇒ Hyper-V
・ Visual Studio 2019
 ⇒ ユニバーサルWindowsプラットフォーム開発
 ⇒ Microsoftアカウント
・ Unity 2019.3.2.f1
 ⇒ Universal Windows Platform Build Support
 ⇒ Windows Build Support (IL2CPP)
 ⇒ Unityアカウント
・HoloLensEmulatorSetup.exe
が必要です。

試したPCのスペックは以下
◎ラップトップ
・CPU : Intel Core i7-7700HQ 2.80GHz
・RAM : 32GB
・GPU : GeForce GTX 1050

◎デスクトップ
・CPU : Intel Core i7-9700K 3.60GHz
・RAM : 16GB
・GPU : GeForce GTX 1080 Ti

参考にしたサイトは以下
・HoloLens 2 エミュレータのクイックスタート
https://docs.unrealengine.com/ja/Platforms/AR/HoloLens2/QuickStartEmulator/index.html

・ HoloLens 2 Emulatorのコマンドライン起動とMixed Reality Toolkit V2 RC1のサンプルを動かす
https://qiita.com/miyaura/items/d3e0768ece174eb2e613

・【 Microsoft HoloLens 】Mixed Reality Toolkit-Unity ( MRTK ) の「BoundingBox」サンプルを動かしてみた。
https://qiita.com/Futo_Horio/items/9938dc05afcf04477cae

Hyper-Vの有効化

まずWindowsのHyper-Vを有効化します。

Windowsメニューに【windowsの機能】等をいれると出てくる
【機能の有効化または無効化】を選びます
【Hyper-V】の項目を選んで有効化します。
その後、Windowsの再起動が必要なので1度再起動します。

Visual Studio 2019 のインストール

まずは Visual Studio 2019 のインストールから

Visual Studio 2019 for Windows および Mac のダウンロード
https://visualstudio.microsoft.com/ja/downloads/

Community版をダウンロードします。
vs_community__〇〇〇… 〇〇〇 .exeをインストール
ユニバーサルWindowsプラットフォーム開発(Windows SDK)を追加で入れます

Visual Studio 2019 Community が無事インストールされたら、一回起動して認証しておきます。(※要Microsoftアカウント:事前に作成してください。)
認証後はソフトを終了します。

Unityのインストール

次にUnityをインストールします。
こちらもUnityアカウント必要になりますので事前にUnityアカウント作成しておいてください。
※インストール後初回起動時に必要になります。

Unity をダウンロード
https://unity3d.com/jp/get-unity/download

Unity Hubのダウンロードします

Unity Hubとは

複数のUnityのバージョンがインストール・管理するソフトでこちらを入れたほうがバージョンアップによる不具合など回避しやすいです。

無事にUnity Hubのインストールができたら、【インストール】からUnityをインストール
右上の青色ボタンの【インストール】から
【Unity 2019 3.2f1】を選択してインストール
※すでにインストール済みになるので上記画面では選択できていません。
モジュールの追加で以下を選択
・Microsoft Visual Studio Community 2019
(※先にインストールしているのでチェック済みになっています。
なってなければチェックしてください。)
・Universal Windows Platform Build Support
・Windows Build Support (IL2CPP)
の2つをチェックしてインストール

HoloLens 2 エミュレータのインストール

次に HoloLens 2 エミュレータのインストールを行います。

HoloLensエミュレータを使用する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-reality/using-the-hololens-emulator

【HoloLens 2 エミュレーター (2020 年 2 月の更新プログラム)。】
からダウンロードします。
【Install the HoloLens 2 Emulator】を選択
データ送ることに関してはどっちでもいいと思います
利用規約読んで
インストールします。

以上で環境構築終わりです。
おつかれさまでした。

UnityでHoloLens 2 エミュレータを使う

環境構築が無事に終わったら、今度はUnityでエミュレータに乗せるアプリのプロジェクトを作成していきます。

【Unity Hub】から【プロジェクト】⇒【新規作成】と進みます。
【3D】プロジェクトを選択

保存先は、 Windowsで作業している場合に255 文字のMAX_PATH制限があるみたいなのでなるべく浅い階層のほうが良いみたいです。あまり深い階層に置いてしまうとコンパイルエラーが起きる可能性があります。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-reality/mrlearning-base-ch1
【Main Camera】に【Cube】を追加して、適当にサイズ・距離を設定します。
今回は、
Position:0, 0, 2
Rotation : 45, 45, 45
Scale : 0.3, 0.3, 0.3
にしてます。

Microsoft.MixedReality.Toolkit の追加

次に Microsoft.MixedReality.Toolkit(略してMRTK)をUnityのアセットに追加します。

microsoft/MixedRealityToolkit-Unity のgithub
https://github.com/Microsoft/MixedRealityToolkit-Unity/releases

MicrosoftのgithubからMRTKのUnityアセットをダウンロードします。
【Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Foundation.2.3.0.unitypackage】
をダウンロードします。
Unityのメニューから
【Asset】⇒【Import Package】⇒【Custom Package…】
を選択して、先ほどダウンロードしたMRTKを追加します。
全部チェックがついているのでそのまま全て【Import】します。
【Mixed Reality Toolkit】というメニューが追加されているので
【Add to Scene and Configure…】
を実行します。
するとヒエラルキーウィンドウに
MRTK関連のオブジェクトが追加されます。

シーンを保存して、次に書き出し設定を行います。

Unityの書き出し設定

次にUnityの書き出し設定をそれぞれしていきます。
・Build Setting
・Project Setting > Player
・Project Setting > Quality

Build Setting

Project Setting > Player

Project Setting > Quality

各種設定したら【Build Setting】画面から【Build】を行います。

Visual Studio 2019でコンパイルして、HoloLens 2 エミュレータ実行

Unityで書き出したプロジェクトのディレクトリにVisual Studio用のファイル(拡張子:.sln)があるのでVisual Studioで開きます。

ビルドの設定を
【Debug】> 【x86】> 【HoloLens 2 Emulator 10.0.18362.1053】
にして緑の三角をクリック!

バーっとコンパイルログがVisual Studioに流れて、
途中Hyper-Vに追加しても良いかダイヤログが出たり、変更の許可のダイヤログがでまして

じゃじゃーん。

やっとエミュレータ起動まできました。
ただ裏でVisual Studioが頑張ってアプリをコンパイル中なので
この画面が出たら操作したい気持ちを抑えてしばらく待ちましょう。

HoloLens 2 エミュレータでUnityプロジェクトがようやく実行できた

冒頭でも紹介してましたが、
こんな感じです。

HoloLens 2 エミュレータでUnityプロジェクト実行TIPS

Visual Studioでコンパイル先に【HoloLens 2 Emulator 】がでてこない

Unityでビルドした後にVisual Studioでコンパイルする際にコンパイル先に【HoloLens 2 Emulator】が出てこず1時間くらいはまりました。

原因はMRTKをUnityのアセットで追加してなかったからで、MRTK追加して【Add to Scene and Configure】実行で無事コンパイル先にエミュレータが表示されました。

HoleLens 2 エミュレータ個別実行

エミュレータを実行するのに毎回Visual Studioから起動する、じゃ結構手間かかって効率悪くなるときもでてくると思います。

そんな時は
Windowsメニューから【holo】等入力すると直接起動することができます。

実行するPCのスペックはどう?

デスクトップとラップトップ両方ともエミュレータ入れて実行してみましたが、デスクトップは苦も無く動きましたが、ラップトップは起動できるもののガクガクで使い物にならなかったです。
またMRTK導入した場合、エミュレータ上でアプリが実行されるまでに45分程度かかってしまったのでかなり厳しい感じでした。ちなみにデスクトップ環境は1分程度。

GPUの性能が大きく影響していると思いますので、快適に使いたい場合はそこそこのGPUが必要な感じです。

そんな訳で無事HoloLens 2 のエミュレータ環境ができたので実機が一般販売されるまでMRTKいじったりエミュレータで我慢しようと思います。
それでは良いエミュレータライフを!
おしまい。

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